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|| COLUMN ||

【第2回】ドラムを録る!

殆どの人は、ここで悩むと思うんですよ。
「どうやって録る?」ってなりますからね。
皆さんが思いつくのは、各タイコにマイクを立てて、マルチトラックで一気に録音!だと思います。
まぁ、それが今時のレコーディングなんですが、我々には機材がない。w
なので、昔の録り方をするしか無い。
名付けて、「LED ZEPPELIN方式」。w
 
時は1960年代。
今のようにデジタル機器もなく、マルチトラックレコーダーはオープンリールの4chという時代。
※オープンリールって解るかな?w
そんな時代のレコーディングを真似てやってみようって話です。
 
先ず場所。
これは非常に悩みます。
リハーサルスタジオとかで充分なんですが、「周りの雑音を拾ってしまってどうにもならん!」って事が多々あります。
そういう時は、リハーサルスタジオの深夜割引等を利用して、人が少ない時間帯にサクっと録る!をお薦めします。
 
1:人が少ない時間帯を予約する。
人が少ない方が雑音も減ります。
夜中とか、早朝とか、他の人がスタジオを利用しない時間帯を予約するのです。
24時間営業のスタジオを探すほうが難しいかもしれませんけどね…。
 
2:出来るだけ鉄筋のビルの中にあるスタジオを選ぶ。
これは隣の音を少しでも低減させるためです。
 
3:出来るだけ他の部屋から離れた部屋を予約する。
スタジオによっては、録音専用の部屋が存在してるところもあります。
そういう場合は、財布と相談の上、そこを借ります。
これも、雑音防止の為です。
 
で、予約した部屋でドラムセットを組みます。
マイクは4本で「ZEP録り」をやります。
本来のZEP録りでは、オーバートップ2本とアンビエンス2本だったそうですが、今はアンビエンスなどはデジタルエフェクターがやってくれるので、後のエディットを意識して、スネアとキックの1本ずつ。
残り2本はオーバートップとして使います。
 
これで、タイトなドラムが取れればOKなんですが、ドラムはチューニングで大きく変わります。
経験から言うと、タム類はガチガチミュートしてアタックだけ拾えれば良いです。
シンバル類はノーミュートで鳴らしたほうが切れが出ますので、オーバートップのマイク位置を出来るだけ高く録ります。
 
スネアは、本当は裏表録りたんですが、マイクが少ないので表面だけで我慢します。
ヘッド面に出来るだけ近づけて、他の音の影響を受けないようにします。
 
キックは、表ヘッドに穴があいていればそこに、表面のヘッドがない場合は真ん中よりややリムよりに。
要は、マイクに直接風を受けないようにします。
 
後は、マイクのバランスを見て、試しに何度か録ります。
音色も含めて、数回調節すればまぁOKでしょう。
で、おもむろに録音するのですが、「ドンカマどーする?」って話になります。w
4chのインターフェースからドンカマ出力を得るのですが、DAWソフトやインターフェースによって方法は変わります。
ウチでは、予めDAWソフト(Cubase)でドンカマのデーター(クリック音のみのトラック)を作成してそれを返してます。
DAW側で自動にクリックが出せるので、それをそのまま使うのも良いでしょう。
殆どの場合、インターフェースのヘッドホン端子にドンカマも返ってくるので、そのまま聞いていれば問題ないはずです。
 
では、準備ができたらRECボタンを押して録音を開始して下さい。(^^)

■プロフィール
2005年:HMバンド「MARVERICK」にてCDデビューし、香港・ドイツ等の海外興行を成功させる。その後、地元札幌にて来札するの国内外の著名アーティストのOAやサポート・共演をこなし、ジャンルやスタイルに拘らない自由な活動を行う。 
2006年:女性ボーカルのPOPバンド「鈴音」の活動を通して、SHINJIと知り合う。 
2008年:ベースのSHINJIと共に「Phantom of sorrow」を結成。